Macでディスクが正常に動作しない場合、多くのユーザーは ディスクユーティリティ を開き、First Aidを実行してディスクを修復します。しかし、ディスクユーティリティのFirst Aid で修復できなかった場合は、通常「Disk Utility can't repair this disk」というエラーメッセージが表示されます。
「Disk Utility Can't Repair This Disk」とは?
簡単に言うと、First Aidでファイルシステムを修復できない場合に、ディスクユーティリティがこのエラーを返します。場合によっては、次のエラーメッセージが続けて表示されることもあります。
- 「The First Aid process has failed.」
- 「macOS can't repair this disk. You can open or copy files on this disk, but you can't save changes to files on this disk. Back up the disk and reformat it as soon as you can.」
- 「Disk Utility stopped repairing your disk.」
- 「Invalid B-tree node size」
- 「File system check exit code is 8.」
データへのリスクを先に確認しましょう
First Aidでファイルシステムを修復できなかった場合でも、慌てたり、修復処理を何度も繰り返し実行したりしないでください。まず優先すべきなのはデータの保護です。さらに操作を進める前に、状況に応じてハードドライブのデータが失われる可能性を確認してください。
| 状況 | データへのリスク |
| ディスクを読み取れる | 低い |
| ディスクが読み取り専用になっている | 中程度 |
| ディスクをマウントできない | 高い |
| クリック音がする | ハードウェア障害の可能性 |
ハードドライブに上記のいずれかの問題が発生している場合は、データ損失のリスクを抑え、データを保護するために、次の手順を実行してください。
- ディスクへの書き込みを停止する
- Macのファイルをバックアップする または Macで外付けドライブをバックアップする
- ディスクの修復を試みる
ディスクユーティリティのFirst Aidで修復できない原因
ディスクユーティリティのFirst Aidが失敗する主な原因は、一般に次の5つです。考えられる原因と具体例を示します。
| 考えられる原因 | 具体例 |
| ファイルシステムの破損 | APFSオブジェクトマップが無効 |
| ディレクトリの破損 | Bツリーエラー |
| 物理的な不良セクタ | セクタの劣化 |
| ディスクがマウントされ、使用中 | ファイルシステムチェックの終了コードが8 |
| ディスクの不適切な取り外し | FAT/exFATの破損 |
ディスクユーティリティでディスクを修復できない場合の簡単な対処法
考えられる原因を確認したら、「ディスクユーティリティのFirst Aidでディスクを修復できませんでした」という問題を解決するため、次の対処法を試してください。
対処法1:First Aidをもう一度実行する
まず試したい方法の一つは、対象のディスクに対してFirst Aidを再度実行することです。手順は次のとおりです。
- Finder > アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティの順に開きます。

- ディスクユーティリティの左上にある表示をクリックし、すべてのデバイスを表示を選択します。
- 左側のサイドバーで修復するディスクまたはボリュームを選択し、上部のFirst Aidをクリックします。

- 実行をクリックして、ディスクエラーのチェックと修復を行います。
それでもディスクユーティリティでディスクを修復できない場合や、First Aidの処理が停止または失敗したという報告が表示され、バックアップと再フォーマットを求められた場合は、さらなるデータ損失を避けるため、まずその案内に従ってディスク上のファイルをバックアップしてください。
対処法2:FSCKコマンドを実行する
First Aidを実行しても問題が解決しない場合は、Macでfsckコマンドを実行してディスクを修復します。FSCKは、ファイルシステムを検証し、ターミナルで外付けハードドライブを修復するために使用できる強力なコマンドラインツールです。
Intel搭載Macをお使いの場合は、Macを再起動し、Appleロゴが表示される前にCommand-Sキーを押したままにして、Macシングルユーザーモードで起動します。
注: Command-S(⌘-S)キーの組み合わせで起動する従来のシングルユーザーモードは、Apple Silicon MシリーズMacでは利用できなくなりました。代わりに、macOS復旧からターミナルを直接開き、コマンドラインによるトラブルシューティングや修復を行えます。
Apple Silicon M1-M5搭載Macをお使いの場合は、Macを直接macOS復旧で起動します。

- 1. 画面上部のユーティリティメニューから「ターミナル」を選択します。

2. ディスクまたはボリュームをマウント解除します。通常、fsckを実行するにはファイルシステムをマウント解除しておく必要があります。マウントを解除するには、次のコマンドを入力します。
diskutil unmount /dev/diskX
または
diskutil unmountDisk /dev/diskX
3. 次のコマンドを入力します。
fsck_apfs -y /dev/diskX
diskXの部分を、対象のディスクまたはコンテナの識別子に置き換えてください(例:disk2、disk2s1)。
どのコマンドを使えばよいですか?
| ファイルシステム | 推奨コマンド |
| APFS | fsck_apfs -y または diskutil repairVolume |
| HFS+ | fsck_hfs -fy |
「File system was modified」と表示された場合は、上記のコマンドを再度入力してください。「The volume _ appears to be OK」と表示されるまで繰り返します。
注:「File system was modified」というメッセージは、FSCKがファイルシステムの構造内にエラーを検出し、修復のための変更を正常に行ったことを示します。
5. Macを再起動するには、次のコマンドを入力します。
reboot
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修復方法3:macOS復旧からディスクを修復する
問題が解決しない場合は、macOS復旧を起動し、そこからディスクを修復する方法もあります。

1. macOS復旧を起動する
- Appleシリコン(M1/M2/M3/M4/M5)搭載Mac:Macの電源を切り、起動オプションの画面が表示されるまで電源ボタンを押し続けます。「オプション」をクリックし、「続ける」を選択してmacOS復旧を起動します。

- Intel搭載Mac:Macの電源を切った後、Command(⌘)+ Rキーを押したまま再起動します。Appleロゴまたは回転する地球儀が表示されるまで押し続けると、macOS復旧が起動します。
- ユーザーアカウントを選択して「次へ」をクリックし、管理者パスワードを入力します。
2. 復旧ウインドウで「ディスクユーティリティ」を選択し、「続ける」をクリックします。

3. サイドバーで、修復したいディスク内の一番下にあるボリュームを最初に選択します(例:Macintosh HD - Data)。

4. 「First Aid」をクリックし、「実行」(または「ディスクを修復」)をクリックして修復を開始します。First Aidによるディスクの検証と修復が完了するまで待ちます。

ディスクを修復できない場合はどうすればよいですか?ディスクがまだマウントできる場合は、すぐにファイルをバックアップしてください。ディスクをマウントできない場合は、データ復元ソフトを使ってファイルの復元を試みる方法もあります。
修復できないディスクからデータを復元する
なぜデータ復元ソフトが必要なのでしょうか。ディスクユーティリティの修復に失敗する場合、通常はファイルシステムが破損している可能性があります。Macでドライブをマウントすることさえできない場合、そのディスクは修復が難しい状態にあり、ファイルを取り戻すためにデータ復元ソフトが必要になることがあります。
iBoysoft Data Recovery for Macは、Mac向けの信頼性の高いデータ復元ユーティリティです。マウントされていないディスク、破損したドライブ、アクセスできないドライブやフォーマット済みのドライブ、内蔵ハードドライブ、Macintosh HD、外付けハードドライブ、さらには起動できないMacからもデータを復元できます。
- iBoysoft Data Recovery for Mac(バージョン5.2.4)をダウンロード、インストールして起動します。

- 内蔵ディスクまたは外付けディスク、あるいはボリュームを選択します。

- 失われたデータを検索ボタンをクリックして、失われたデータのスキャンを開始します。

- 復元したいファイルをプレビューします。

- 必要なファイルを選択し、[復元]をクリックして取り戻します。
(復元先には別のドライブを指定してください。)
最後の手段:ディスクを再フォーマットする
ディスクを修復する最後の方法は、ディスクを再フォーマットすることです。その前に、以下の注意事項を読んでリスクを確認してください。
警告: 再フォーマットすると、このディスク上のすべてのファイルが消去されます。あらかじめ外付けドライブにバックアップするか、iBoysoft Data Recovery for Macを使って破損したドライブからファイルを復元しておいてください。
- Finder > アプリケーション > ユーティリティ > ディスクユーティリティの順に開きます。
- 外付けハードドライブを選択し、上部にある消去をクリックします。

- ドライブの名前とフォーマットを指定します。
- 処理が完了するまで待ちます。
ディスクの再フォーマットが完了したら、バックアップまたは復元したファイルを再びディスクに戻せます。外付けハードドライブでディスクユーティリティのFirst Aidが引き続き失敗し、Macに「This drive has a hardware problem that cannot be repaired」のようなメッセージが表示される場合は、地域の修理センターに相談するか、新しいディスクドライブに交換してください。
特別なケース:WindowsとMacの間で共有しているディスク
MacとWindows PCの間で外付けドライブを共有している場合、Disk Utility can't repair this diskというエラーメッセージが表示されることもあります。USBドライブを引き抜くように取り外すと、データの処理が完了しておらず、ドライブが使用中の状態になっている可能性があるためです。その結果、Macでドライブを読み取れなくなることがあります。
たとえば、FAT32でフォーマットしたドライブを、Windows PCで正しく取り外さずに抜いたとします。この場合、ボリューム全体が「使用中」として扱われ、Macのディスクユーティリティでドライブを確認すると、修復を求められることがあります。しかし、ディスクユーティリティでボリュームを修復できず、次のメッセージが表示される場合があります。
- APFS object map is invalid
- APFS fsroot tree is invalid
- File system check exit code is 8
この状況で「Disk Utility can't repair the disk」の問題が発生した場合は、ドライブをいったんWindows PCに接続し、正しくアンマウントしてからMacに接続し直すことで解決できる可能性があります。
今後このエラーを防ぐには
ファイルシステムの破損リスクを抑えるには、次の対策を行ってください。
- 外付けドライブを取り外す前に、必ず安全に取り出す
- Time Machineやクラウドサービスなどを利用して、定期的にバックアップする
- ディスクの処理が中断される可能性があるため、強制終了を避ける
- ドライブの状態を定期的に確認する
こうした基本的な対策により、データを保護し、予期しないディスク障害を防ぎやすくなります。
よくある質問
- Q1. ディスクユーティリティで破損したディスクを修復できますか?
-
A
破損が深刻でなければ、ディスクユーティリティでファイルシステムが破損したディスクを修復できる場合があります。ただし、物理的に破損したディスクは修復できません。
- Q2. このエラーはディスクが故障したという意味ですか?
-
A
いいえ。このエラーが表示されても、必ずしもディスクが故障しているとは限りません。ファイルシステムやディレクトリの破損、不良セクタ、ディスクがマウントされ使用中であること、不適切な取り外しなどが原因で発生する場合があります。
- Q3. フォーマットせずにディスクを修復できますか?
-
A
はい。ディスクユーティリティで再度修復を試すほか、シングルユーザーモードでFSCKを実行したり、macOS復旧からディスクを修復したりする方法があります。
