WWDC 2022の基調講演にて、Appleより最新のオペレーティングシステムmacOS 13(macOS 12 Montereyの後継バージョン)の正式発表がありました。新たに搭載される「ステージマネージャ」「連係カメラ」「Spotlight検索の強化」「システム設定の刷新」「各種アプリのアップデート」「セキュリティ機能の拡充」「Appleパスキー」など、多数の改善点が盛り込まれています。macOS Venturaの新機能および「macOS Venturaへアップグレードすべきか」という疑問点についてご案内します。
macOSの新名称:Ventura
噂されていた「macOS Mammoth」ではなく、Appleはカリフォルニア中部の都市名である「Ventura」を新バージョンの名称として採用しました。Appleが拠点に由来する地名をバージョン名とする伝統は、OS X 10.9 Mavericks以降引き継がれています。

macOS Venturaで発生しやすい代表的な10個のトラブルとその対策
iBoysoftによる本記事では、macOS 13 Venturaで頻発する主な10件の不具合と、それぞれの解決策について分かりやすくまとめています。 記事詳細はこちら >>
macOS 13のリリース日
次期macOSの正式リリース日について、Appleから公式なアナウンスはまだありません。例年どおり、macOSの新バージョンは9月から10月頃に配信される傾向が強く、2021年のmacOS Montereyも10月25日に登場しました。macOS 13についても同様の時期が予想されます。
macOS 13ベータ版公開日
Appleは2022年6月6日に開発者向けにmacOS 13の最初のベータ版を提供開始しました。Apple Developer Centerに登録されている開発者であれば利用可能です。必要なプロファイルをインストールした後、システム設定のソフトウェアアップデートから開発者向けベータへ更新できます。
macOS 13のパブリックベータ版は2022年7月に公開予定ですが、正式リリース前にいち早く試したい場合は、無償のベータプログラムへの登録が受け付けられています。

macOS Ventura対応機種一覧
2020年に初のM1搭載Macが登場したことを皮切りに、AppleはIntelプロセッサからAppleシリコンへの移行を本格化させました。その流れの中で、現在はM2チップも加わっています。移行の加速にともない、macOS 13 Venturaの対応機種は比較的新しいモデルに絞られています。macOS 13.0が動作するMacは以下の通りです。
- MacBook Air(2018年以降)
- MacBook Pro(2017年以降)
- MacBook(2017年以降)
- Mac mini(2018年以降)
- iMac(2017年以降)
- iMac Pro(2017年以降)
- Mac Pro(2019年以降)
ヒント: 上記以外のMacをお使いの場合は、こちらのガイドをご覧ください:非対応MacでmacOSをダウンロード・インストールする方法
macOS Venturaの新機能
今回のmacOS 13 Venturaでは、マルチタスク作業環境の生産性向上や、iPad・iPhoneとの連携強化が中心となっています。WWDC 2022で発表された主な新機能は以下の通りです。
ステージマネージャー:ウィンドウやアプリの自動整理

Apple macOS 13のステージマネージャ機能を利用することで、複数ウィンドウやアプリの切り替えが格段に容易になりました。作業中のウィンドウが中央に表示され、そのほかは画面左側にまとめて管理でき、集中して作業が進められます。
また、プロジェクトごとにウィンドウやアプリをグループ分けしたり、ウィンドウのサイズや位置を自由に調整したり、グループ化したままスムーズに切り替えが可能です。
連係カメラ:iPhoneをMacのウェブカメラとして利用

Macのカメラ画質に満足できない場合、iPhoneのカメラをビデオ通話に利用したいという要望がmacOS 13.0で実現可能となります。macOS 13 Venturaを搭載したMacでは、Apple IDでサインインし、Wi-FiとBluetoothを有効にした状態であれば、近くにあるiPhoneが自動的にWebカメラとして認識され、特別な接続や設定操作を必要としません。
さらに、iPhoneはMacとワイヤレスで接続し、FaceTime通話を双方のデバイス間でスムーズに引き継ぐことも可能です。加えて、連係カメラ機能により、iPhoneの超広角カメラを活用してデスクビューを実現し、自身の顔と作業デスク全体の様子を同時に画面へ表示できます。デスクビューでは作業内容の共有が可能となり、DIY動画の作成やスケッチ、資料の展示をFaceTime上で効率的に行えます。
そのほか、連係カメラ機能にはセンターフレーム、ポートレートモード、新たに搭載されたスタジオ照明機能が利用でき、背景を暗くしながらユーザーの顔を明るく映すことができます。
パスキー ― 安全かつパスワード不要の新しいサインイン方式
AppleはFIDOアライアンスと協力し、ユーザーのパスワード依存を減らし、パスキーへと切り替える取り組みを進めています。これらのパスキーはMac内だけで安全に管理され、ウェブサーバー側に保存されることがなく、漏洩リスクを大幅に抑制できます。次期macOSでは、Safariでログインページを開いた際に、パスワード入力の代わりに、iPhoneやiPadのFace IDまたはTouch IDによる認証が案内されます。
Macに保存するだけでなく、iCloudが有効な場合、iPhone、iPad、Apple TVなど全てのAppleデバイスとパスキーの同期も実現します。
Spotlight ― デザイン刷新とファイルプレビュー、多彩な検索結果

Spotlightはファイルのクイックルックによるプレビュー、写真ライブラリやシステム全体・ウェブ上の画像検索、位置情報や人物、シーン、被写体ごとの写真検索が可能となり、タイマーの開始、新規ドキュメントの作成、ショートカットの実行などの操作にも対応しています。
メッセージ ― 送信済みメッセージの編集・取消、未読マーク
Macのメッセージアプリも、macOS Venturaで注目すべき機能向上が行われました。送信後15分以内のテキストについて、編集や取消が可能となり、削除したメッセージも30日以内であれば復元できます。また、すぐに対応できない場合に備えてメッセージを未読としてマークすることもできるようになりました。さらに、メッセージ内で共有ドキュメントの共同編集といった新しいコラボレーション機能も追加されています。
メール ― 送信取消・予約送信機能の拡充
macOS 13 Ventura では、標準の「メール」アプリで送信直後のメールを取り消す機能や、メールの送信予約が利用可能になりました。検索機能も強化され、瞬時のサジェストや入力ミスの自動修正、さらに詳しいプレビュー表示などが加わりました。そのほか、後で対応したいメールにリマインダーを設定する機能、フォローアップの提案通知、不足している添付ファイルや CC の受信者を自動検出して警告する機能など、多数の改善点が導入されています。
Safari - 共有タブグループ
macOS 13 Ventura の Safari では、共有タブグループが利用可能となり、他のユーザーとタブを共同編集・閲覧したり、不要なタブの削除が行えます。グループでの計画や情報収集時に便利な機能となっています。
システム設定 - デザイン刷新と名称変更
Apple は、macOS の新バージョンで各デバイス間の操作体験の統一を進めています。その一環として「システム環境設定」は「システム設定」と名称が変わり、iPhone や iPad の「設定」アプリに似たサイドバー形式のデザインへ大幅に刷新されました。これにより、各種設定項目へのアクセスや Mac のカスタマイズがより分かりやすく行えます。

ゲーム対応 - Metal 3 による進化した体験
Apple シリコン搭載の新しい Mac では、macOS 13 上で EA『GRID Legends』やカプコン『バイオハザード ヴィレッジ』など、幅広いゲームが動作します。最新の「Apple Metal 3」により、Apple シリコンの性能が十全に引き出され、豊かなゲーム体験が実現されます。
Metal 3 には「MetalFX アップスケーリング」というゲーム向けの新技術も搭載されており、開発者は複雑なシーンを効率的に描画し、高解像度化や時間的アンチエイリアスを組み合わせて美しいグラフィックを実現できます。また、ストレージから GPU への高速なリソース転送が可能な新 API によって、待機時間も大幅に短縮されています。
天気・時計 - 新アプリが登場
iOS でおなじみの「天気」アプリと「時計」アプリが、macOS Ventura にも初めて導入されます。Mac版天気アプリでは、iPhone 同様の気象アニメーションや豊富な気象情報が利用でき、Siri を使った時計アプリでのアラーム設定も行えます。
アクセシビリティ機能 - ライブキャプション・進化したライブテキスト・ビジュアルルックアップ
前バージョンの macOS Monterey では、ライブテキスト 機能による画像内テキストの認識が可能でしたが、macOS 13.0 Ventura では動画の一時停止画面や日本語・韓国語など新たな言語にも対応しました。拡張された ビジュアルルックアップ 機能を利用すると、動物・鳥・彫像・昆虫・著名なランドマークなどの認識も可能です。
macOS Ventura では、FaceTime 通話や主要なオンライン会議アプリ向けの「ライブキャプション」機能が新たに実装されました。これにより、聴覚に障がいのある方や難聴の方も通話中のコミュニケーションが大幅に円滑になります。
macOS のセキュリティ強化機能 - ラピッドセキュリティレスポンス
Apple は定期的にソフトウェアアップデート配信時にセキュリティ修正を含めてきましたが、利用者が即座にアップデートを実施しない場合、重要な脆弱性リスクへの対策が遅れる可能性がありました。macOS Ventura、iOS 16 および iPadOS 16 からは、「ラピッドセキュリティレスポンス」機能により、通常のソフトウェアアップデートの配信を待たず、安全性を高める修正プログラムを自動でインストールする設定が利用可能となっています。
この仕組みによって、新たな脆弱性や問題が判明した際、Apple 側が重要なセキュリティアップデートを迅速に自動適用し、端末を即時に保護できます。

本記事では、ラピッドセキュリティレスポンス適用後に消失した Launchpad フォルダを元に戻したい方に向けて、復元手順を詳しく解説します。推奨される解決策として「iBoysoft データ復元ソフトウェア」を用い、消失ファイルのスキャンを実施してください。
macOS Ventura ベータ版で不具合やご不満が生じた場合は、安定動作する macOS Monterey への復旧手順について、下記ガイドをご参照ください。 macOS Ventura から Monterey へ戻す方法【完全版ガイド】
macOS 13 Ventura に関するよくあるご質問
- QmacOS 13 の正式名称について
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A
macOS 13の正式名称は「macOS Ventura」です。
- Q現在のmacOSのバージョンについて
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A
最新のmacOSは「macOS 13 Ventura」で、2022年9月または10月に提供開始予定です。現在利用可能な最新バージョンは「macOS 12 Monterey」です。
- QmacOS 14は登場しているか
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A
AppleからmacOS 14に関する公式発表は現時点でありません。現時点で最も新しいmacOSは「macOS 13 Ventura」です。
