Appleは、WWDC 2025の基調講演で最新バージョンのmacOSである macOS Tahoeを発表しました。macOS Tahoeのベータ版を安全にインストールしつつ、Macで現在のmacOSも引き続き使いたい場合は、既存のデータに影響を与えないよう、 別のAPFSボリュームにmacOSをインストールする ことをおすすめします。
これにより、ベータ版と別のmacOSという2つのmacOSから、起動する環境を選べるようになります。異なるmacOSでソフトウェアをテストしたい場合や、特定のアプリケーションを対応するmacOSで引き続き使用したい場合などにも、1台のMacで2つのmacOSを使い分ける方法が役立ちます。ここでは、2つのmacOSバージョンをデュアルブートするための手順を詳しく説明します。
事前に必要な準備
Macで2つのmacOSをデュアルブートするには、あらかじめいくつかの準備を行う必要があります。
- 互換性を確認する。お使いのMacが、インストールする2つのmacOSバージョンに対応していることを確認してください。
- Macの空き容量を増やす。2つ目のmacOSをインストールすると、数GBのストレージ容量が必要になります。不要なファイルを削除したり、使っていないアプリケーションをアンインストールしたり、キャッシュやCookieを消去したり、大きなファイルを外付けハードドライブに移動したりして、空き容量を確保してください。
- Macをバックアップする。Macのハードドライブに変更を加える前に、誤操作やその他のエラーによるデータ損失に備えて、Macをバックアップしておくことをおすすめします。問題が発生した場合は、作成したバックアップから失われたデータを取り戻し、 Time MachineでMacを復元できます。
2つ目のmacOS用に新しいボリュームを追加する
2つ目のmacOSをインストールするには、新しいボリュームを作成する必要があります。方法は、使用しているmacOSのバージョンによって異なります。macOS High Sierra以降のmacOSを使用している場合は、APFSが採用されているため、現在のボリュームとデータを保持したまま、既存のボリュームに APFSボリュームを追加 できます。これは、APFSの空き領域共有機能によるものです。
古いmacOS、またはMac OS Xを搭載したMacに2つ目のmacOSをインストールするには、新しいパーティションを作成する必要があります。ただし、パーティションを作成するとドライブ上のすべての内容が消去されるため、作業前にMacをバックアップしてください。
ディスクユーティリティでAPFSボリュームを追加する:
- 「ディスクユーティリティ」を開き、「表示」をクリックして「すべてのデバイスを表示」を選択します。
- 左側のサイドバーでAPFSコンテナを選択します。
- ツールバーで「ボリューム」の上にある「+」ボタンをクリックします。
- 新しいボリュームに名前を付け、APFSフォーマットを選択します。

ディスクユーティリティでパーティションを作成する:
- MacをmacOS復旧で起動します。
- 「macOSユーティリティ」画面で「ディスクユーティリティ」を選択します。
- メインのハードドライブを選択し、「消去」をクリックします。
- ドライブをもう一度選択し、「パーティション」をクリックします。
- 2つのパーティションに割り当てる容量を決め、それぞれに名前を付けます。
- Time Machineのバックアップをいずれかのパーティションに復元します。
新しいボリュームまたはパーティションを準備できたら、より多くの人に役立つよう、この方法を共有してください。
新しいボリュームにmacOSをインストールする
新しいボリュームまたはパーティションを準備できたら、そこに2つ目のmacOSをダウンロードしてインストールできます。まず、お使いのMacでどのmacOSまたはMac OS Xを実行できるかを確認してください。AppleシリコンMacをお使いの場合、インストールできるのはmacOS Big Sur以降のバージョンのみです。
App Storeやソフトウェアアップデートからのダウンロードに失敗したり、複雑なターミナルコマンドを使ったりするのを避けたい場合は、macOSのダウンロードを簡略化できるiBoysoft DiskGeeker for Macを利用できます。サポート対象外のMacでは、一部のバージョンを直接ダウンロードできない場合があります。このツールを使うと、Mac上でmacOS 10.14~macOS 15のDMGファイルをダウンロードできます。
- 無料でダウンロードし、インストールして起動します。
- 左側で、新しく作成した内蔵ボリュームまたはパーティションを選択します。
- 右側のツールバーにある「Download Image」ボタンをクリックします。
- 目的のmacOSバージョンの横にある「Get」をクリックし、「Download Image」をクリックします。
(「Compatibility」ボタンをクリックすると、対応デバイスを確認できます。)
- DMGファイルの保存先を選択します。(新しく作成したボリュームまたはパーティションを選択します)
macOSインストーラを準備できたら、次の手順でmacOSをインストールします。
- Macで、対応するmacOSインストーラを開きます。
- 表示されたウィザードの案内に従って、ソフトウェアをインストールします。
- インストール先を選択する画面が表示されたら、「すべてのディスクを表示」をクリックします。

- macOSのインストール先として、新しいボリュームを選択します。
- 「続ける」をクリックし、管理者アカウントのパスワードを入力します。
- インストールが完了するまで待ち、Macをシステム終了します。
上記の手順で新しいボリュームにmacOSをインストールできた場合は、ぜひ他の人にも共有してください。
macOSのバージョンを切り替える
これでMacに2つのバージョンのmacOSがインストールされました。必要なバージョンからMacを簡単に起動できます。macOSを切り替えるときは、いつでもMacを再起動して起動ディスクを変更できます。
一度だけ2つ目のmacOSからMacを起動する手順:
- Intel搭載MacまたはAppleシリコン搭載Macをシステム終了します。
- Intel搭載Macの場合は、起動時にOptionキーを長押しします。Appleシリコン搭載Macの場合は、「起動オプションを読み込んでいます」画面が表示されるまで電源ボタンを長押しします。
- 表示されたボリュームまたはパーティションの中から、macOSがインストールされている新しいボリュームまたはパーティションを選択します。

- 上向き矢印または「続ける」ボタンをクリックします。
- 選択したディスクからMacが起動します。
次回Macを再起動すると、「システム設定」で選択した起動ディスクが自動的に読み込まれます。別のmacOSをより頻繁に使う場合は、次の手順で起動ディスクを変更できます。
- Appleメニュー >「システム設定」>「一般」の順に開き、「起動ディスク」をクリックします。
- 左下の鍵のアイコンをクリックして、設定パネルのロックを解除します。
- 起動ディスクとして使用するボリュームまたはパーティションを選択し、「再起動」をクリックします。
この手順を使えば、2つのバージョンのmacOSをデュアルブートできます。役立つと思ったら、ぜひ他の人にも共有してください。
まとめ
この記事では、同じMacで2つのバージョンのmacOSをデュアルブートする方法を紹介しました。ベータ版と正式版のmacOSを同じMacにインストールして使い分けることもできます。異なるバージョンのmacOSをインストールできるほか、Intel搭載MacではBoot Campアシスタントを使ってWindowsを実行できます。また、仮想マシン、エミュレーター、クラウドサーバーなどを利用してM1 MacでWindowsを実行する方法もあります。
