Windows 7/8/10/11で暗号化したUSBメモリを、macOS 10.13 High Sierra以降の環境でも利用したい場合、どのように設定すればよいですか?
USBメモリを暗号化することで、大切な情報への第三者によるアクセスを未然に防ぐことができます。WindowsおよびmacOS搭載端末間でのファイル共有を想定した場合、USBメモリやSDカード、SSDの暗号化対応が重要となります。
本記事では、MacおよびWindowsでのUSBメモリ暗号化手順と、両OS間で安全にアクセスする方法について詳しく解説します。
ポイント:暗号化を実施する前に、以下を必ずご確認ください。
- 必ずUSBメモリ内のデータをバックアップしてください。
- USBメモリの使用環境(複数OS対応かMac専用か)を明確にしてください。
- パスワードおよび48桁のBitLocker回復キーを、確実に保管してください。
- 回復キーを同じUSBメモリ内に保存しないようにご注意ください。
| 利用シーン | 最適な方法 | Mac対応 | Windows対応 | データ消去の有無 | 製品へのアクセス手順 |
|---|---|---|---|---|---|
| Mac・Windows共用 (クロスプラットフォーム互換) | BitLocker対応暗号化 (例:iBoysoft) | 対応 (BitLocker for Macソフト経由) | 対応 | 消去なし | iBoysoft BitLocker for Mac公式サイトからダウンロード → 対象USBを選択し「暗号化」をクリック |
| Mac専用 (Appleの高度なセキュリティ性) | macOS標準暗号化 (APFS暗号化) | 対応 (システム標準機能) | 非対応 | Finder操作:消去なし ディスクユーティリティ操作:消去あり | Finder上で対象ドライブを右クリックし、「"(ドライブ名)"を暗号化」を選択(APFS形式が必要、データ保持)。 または:ディスクユーティリティ→ 消去 →「APFS(暗号化)」を選択(データは初期化) |
| Windows専用 (Microsoftの最大級セキュリティ) | BitLocker / BitLocker To Go | 非対応 (BitLocker for Macソフト使用時は対応) | 対応 (Pro / Enterprise / Education標準搭載) | 消去なし (既存データを安全に暗号化) | コントロールパネル→ システムとセキュリティ → BitLockerドライブ暗号化→ リムーバブルディスク項目でBitLockerを有効化 |
Windows 11/10/8/7におけるUSBメモリ暗号化方法
| WindowsでのUSB暗号化手順 | 推奨利用シーン |
| 標準機能BitLockerによる暗号化を利用 | Windows Pro/Enterprise/Educationエディション利用時 |
| iBoysoft DiskGeeker for Windowsの使用 | Windows Homeエディション利用時 |
BitLockerによるUSB暗号化手順
Windowsには標準で、信頼性の高いUSB暗号化ソフトウェアであるBitLockerが備わっています。BitLockerは、AES暗号(128ビットまたは256ビットキー)の採用により、第三者による情報漏洩防止を実現します。また、BitLocker To Go機能により、USBメモリのパスワード保護が可能です。
なお、BitLockerは以下のエディションで利用可能です。
- Windows 11:Pro、Enterprise、Education
- Windows 10:Pro、Enterprise、Education
- Windows 8・8.1:Pro、Enterprise
- Windows 7・Vista:Enterprise、Ultimate
- Windows Server 2008以降
ご利用中のパソコンで搭載されているWindowsのエディションがご不明な場合は、スタートボタン > 設定 > システム > バージョン情報の順にご確認いただけます。
⚙️ WindowsパソコンでBitLockerが利用可能な場合、以下の手順に沿ってBitLockerによるUSBメモリの暗号化を実施できます(Windows 11/10/8/7対応):
- USBメモリをパソコンのUSBポートに接続します。
- USBメモリのファイルシステムがFAT32、NTFS、またはexFATでフォーマットされていることを確認します。
- エクスプローラー内でUSBメモリを右クリックし、「BitLockerを有効にする」を選択します。

- 「このドライブのロック解除方法の選択」画面で、以下のいずれかの方法を選択し、「次へ」をクリックします。
「パスワードでドライブのロックを解除する」:ロック解除時にパスワードの入力を求めたい場合に選択します。パスワードを設定することで、どこでもドライブを解除可能となり、他のユーザーと安全に共有できます。
「スマートカードでロック解除」:スマートカードを利用し、PINコードで解除したい場合に選びます。スマートカードリーダーが必要となるため、主に職場や企業内での利用が推奨されます。 - 「回復キーの保存方法の選択」画面で、「回復キーをファイルに保存」をクリックします。
- 「BitLocker回復キーの名前を付けて保存」画面で、保存場所を指定し「保存」を選択します。
- 暗号化の範囲を選択して「次へ」をクリックします。
・使用済み領域のみ暗号化(新規メモリに推奨、処理が速い)
・ドライブ全体を暗号化(既存データのあるメモリに推奨、時間がかかります) - 「互換モード」を選び、「次へ」をクリックします。
- 「このドライブを暗号化する準備ができました」画面で「暗号化開始」を選択します。暗号化処理が完了するまでUSBメモリを取り外さないようご注意ください。処理時間はドライブ容量や環境によって異なります。
これでUSBメモリの暗号化が完了し、万が一紛失や盗難に遭っても重要なデータの漏えいリスクを大幅に軽減できます。ただし、BitLockerは標準ではMacに対応していません。BitLockerで暗号化したドライブをMacで読み書きする場合には、Mac向けBitLocker操作ツールや、iBoysoft BitLocker for Macを利用する必要があります。
⚙️ お使いのWindowsパソコンでBitLockerが利用できない場合でも、iBoysoft DiskGeeker for Windowsを使用することで、USBドライブへBitLockerによる暗号化が行えます。Windows 11/10/8/7 Homeエディションや、Windows Server 2008 R2・Windows Server 2012にも対応しております。
本ツールにはデータ保護機能が備わっており、暗号化の一時停止後もデータを損失することなく作業を再開できます。また、パソコンを再起動せずにBitLockerで暗号化したドライブのロックも可能で、標準のBitLocker機能よりも柔軟な運用が可能です。
Windows HomeエディションでUSBドライブへのBitLocker暗号化を実施する場合、以下の手順を参考にしてください。
ステップ1:iBoysoft DiskGeeker for Windowsをダウンロードし、インストールします。
ステップ2:アプリを起動し、暗号化したいUSBドライブの横にある暗号化するを選択します。

ステップ3:設定したいパスワードを2回入力し、「次へ」をクリックします。

ステップ4:ファイルへ保存を選択します。

ステップ5:任意の保存方法で回復キーを保管し、「次へ」をクリックします。

ステップ6:暗号化開始を選び、処理完了までお待ちください。

BitLockerを利用しないUSBドライブ暗号化方法
BitLockerを使わずにUSBドライブにパスワード設定を施す方法について疑問を持たれる方もいらっしゃいます。BitLockerがプリインストールされている場合、安全性・信頼性・無償利用の観点からも、第三者製の暗号化ソフトを新たに導入する必要はありません。BitLockerが未搭載のパソコンにも、M3 BitLocker Loader for Windowsを導入する事で同等機能をご利用いただけます(下記ボタンより無償ダウンロード可)。
それでもなお、BitLocker以外の方法でUSBメモリや外付けドライブを暗号化したい場合には、以下の選択肢が考えられます。
- 第三者製USBドライブ向け暗号化ソフトウェアの導入。(TrueCryptのように未修正の脆弱性が存在しない、安全性が確保されたものの選定が重要)
- 重要なファイルやフォルダーを個別に暗号化。例として、必須のファイルやフォルダーをパスワード付きで圧縮し、保護する方法が挙げられる。
- ハードウェア暗号化機能付きのUSBドライブの購入。一部のUSBドライブは標準でハードウェアによる暗号化機構を搭載している。
この投稿を共有いただくことで、Windows 11/10/8/7環境でBitLockerを用いたUSBドライブの保護方法を、他のユーザーの皆様にもお伝えください。
MacでUSBドライブを暗号化する方法
| MacでのUSBドライブ暗号化手段 | 主な利用シーン |
| iBoysoft BitLocker for Macの利用 | exFAT/NTFS/FAT32形式のUSBドライブをMac上で暗号化し、BitLocker対応のWindowsでも安全に共有・運用したい場合 |
| Mac標準の暗号化機能の利用 | APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)ドライブをMac間のみで利用かつ暗号化したい場合 |
MacとWindows両対応のUSBドライブ暗号化
Mac上でUSBドライブを暗号化し、そのままWindowsパソコンでも制限なく使用したい場合、「iBoysoft BitLocker for Mac」の利用が推奨される。このツールによって、USBフラッシュメモリ、SDカード、SSDなどのUSBデバイスやHDDなどの外付けディスクがMac上でもBitLocker方式で保護可能。
USBドライブ暗号化ソフトウェアとして、NTFS・exFAT・FAT32フォーマット各種に対応。Appleシリコン/Intel両搭載Macに対応。
さらに本ソフトを導入することで、BitLocker保護されたドライブのマウント・ロック解除・Mac上でのアクセスも簡単に実施可能。
MacでUSBドライブを暗号化する具体的な手順:
1. USBドライブをMac本体へ接続。
2. 「iBoysoft BitLocker for Mac」をダウンロード・インストールし、起動。
3. ツールバー上の「暗号化」ボタン(+付きドライブアイコン)を選択。

4. 暗号化したいドライブ横の「暗号化」を選択。

5. パスワードを設定。
6. 回復キーの保管手続きを実施。
7. BitLockerによるUSBドライブ暗号化処理を完了。
MacでBitLockerを利用してUSBドライブを暗号化した場合、Windows PCがBitLockerに対応していれば、追加のソフトウェアをインストールせずにBitLocker暗号化済みUSBドライブへのアクセスやファイルの閲覧が可能です。ドライブのロック解除時には、設定したパスワードの入力が求められます。必要に応じて、回復キーの入力や自動ロック解除の設定も行えます。
このようにして、外付けハードディスクのパスワード保護をMacとWindows両方の環境で実現できます。詳しくは外付けハードディスクのパスワードロック方法(Mac/Windows)をご参照ください。
Mac専用でUSBメモリを暗号化する方法
暗号化したUSBドライブをWindowsで使用する予定がない場合、macOS標準の暗号化機能を利用することで、Macでドライブ全体を暗号化できます。この無料機能は、APFSまたはMac OS拡張(ジャーナリング)でフォーマットされたドライブに限定されます。(なお、どちらのフォーマットも暗号化後はAPFS(暗号化)形式へ自動的に変換されます。)
もし対象のドライブが対応ファイルシステムでフォーマットされていない場合は、データを事前にバックアップしたうえでAPFSフォーマットへ再設定してください。準備が整ったら、以下の手順でUSBドライブのパスワード保護設定を進めます。
- USBドライブをMacに接続します。
- Finderを起動し、サイドバーからUSBドライブを右クリックします。
- 「暗号化」を選択します。
- パスワードを2回入力します。

- パスワードのヒントを入力し、「ディスクを暗号化」をクリックします。
関連情報:
これでmacOS Montereyを含む様々なバージョンにおけるUSBドライブの暗号化方法が把握できました。ぜひ本記事をシェアしてください。
USBメモリの暗号化に関するよくあるご質問
- QCan any USB stick be encrypted?
-
A
Yes, any USB stick can be encrypted. If your USB drive isn't hardware encrypted, you can use software encryption.
- QHow long does it take to encrypt a USB drive?
-
A
It may only take a few minutes if your drive doesn't have much data. It's also impacted by the encryption algorithm, as some may be faster.
- QCan I encrypt a USB drive on Mac and still use it on Windows?
-
A
Yes, you can encrypt a USB drive on Mac with BitLocker encryption and access it on a Windows PC that also supports BitLocker, which usually are the Windows Pro, Education, Enterprise, and Ultimate editions.
- QShould I use BitLocker or APFS Encrypted?
-
A
If you plan to use the drive only on Mac, use APFS Encrypted. However, if you need to access the drive on both Windows and Mac, BitLocker is the better option.
- QCan Windows Home encrypt a USB with BitLocker?
-
A
No, Windows Home doesn't have BitLocker encryption. To encrypt the drive with BitLocker, you either need a third-party BitLocker tool (e.g., iBoysoft DiskGeeker for Windows) or upgrade to Windows Pro.
- QWhat happens if I lose the recovery key?
-
A
If you lose the recovery key but still hold the password, you won't have trouble accessing the drive. Nevertheless, if you lose both the recovery key and password, the drive will be inaccessible and its data will be unrecoverable. Unless being reformatted, which deletes all data, it remains locked.
