パーティション、ボリューム、またはハードディスクごとに、そのOSに合わせて設計された専用のファイルシステムが採用されており、保存されたファイルやフォルダはシステムレイヤーで整理・管理されます。こうしたファイルシステムは、開発元によって不定期にアップデートされ、そのたびに新機能の追加や強化が行われます。
Windows OSでは、FAT、exFAT、NTFSのいずれかがストレージで利用されています。つまり、Windowsデバイスでハードドライブを読み書きする場合、FAT、exFAT、またはNTFSのいずれかを選択することになります。今回は、Windowsを代表する主要なファイルシステムであるNTFSについて解説します。
NTFSファイルシステムとは?
NTFS(New Technology File System)は、Microsoftが開発した独自のジャーナリングファイルシステムであり、1993年にWindows NT 3.1とともに導入されました。簡単に言えば、NTFSはWindows OSがハードディスク上のファイルを効率よく読み取り・保存・管理・検索するための仕組みです。
これまでにMicrosoftは5つのNTFSバージョンをリリースしています。中でもNTFS 3.0は、以前のバージョンと比べてディスククォータやファイルシステムの暗号化、ジャーナリングといった多彩な機能が追加され、大きな進化を遂げました。
その後に登場したNTFS 3.1では、マスターファイルテーブル(MFT)の冗長化などが進められ、現在広く使われているNTFSバージョンとなっています。

もしこの記事が役立ったと感じたら、ぜひご友人やお知り合いにもシェアしてください。
NTFSファイルシステムに対応しているオペレーティングシステム
NTFSは最も広く普及したファイルシステムのひとつですが、全てのオペレーティングシステムがNTFSをサポートしているわけではありません。ここでは、NTFSに対応しているOSと、非対応のOSについて整理します。
1. NTFSファイルシステムを利用できるオペレーティングシステム
Microsoftによって開発されたNTFSは、Windowsでは完全な読み書きアクセスに対応しています。対応しているOSは以下の通りです。
| Windows 11 | Windows 10 | Windows 8 | Windows 7 |
| Windows Vista | Windows XP | Windows 2000 | Windows NT |
さらに、オープンソースのLinuxやBSD系OSでも、NTFSでフォーマットされたハードドライブを問題なく読み書きすることが可能です。
2. NTFSファイルシステムが対応していないオペレーティングシステムは?
コンピューター分野の大手であるApple製品では、Windowsの独自仕様のため、NTFSファイルシステムをフル機能で利用することができません。
すべてのMacでは、NTFSでフォーマットされたハードドライブに対して「読み取り」のみがサポートされており、「書き込み」はできません。具体的には、ファイルの複製、圧縮、削除、共有、編集、コピー&ペースト、ごみ箱への移動などの操作ができない仕様となっています。
MacでNTFSハードドライブへ書き込みたい場合、主な方法は次の2つです。
- 方法1:NTFS for Macユーティリティを利用する
- 方法2:MacにWindows OSをインストールする
方法1:NTFS for Macユーティリティを利用する
NTFS for Macは、MacとWindows NTFS間の互換性の壁を解消するためのツールです。NTFSハードドライブをMacに接続するだけで、読み書き両対応でマウントでき、NTFSドライブ上で書き込み操作も自由に行えます。
NTFSドライバーの技術進化は、オープンソースのユーザースペースドライバーから最新のFSKitレベルまで発展してきました。
iBoysoft NTFS for Macは特におすすめです。これを使えば、WindowsのNTFSハードドライブをMac上でも通常通り読み書きできるようになります。Windows PCと同じ感覚でNTFSドライブをmacOSで扱うことが可能です。
他のNTFS for Macツールとは異なり、iBoysoft NTFS for MacはmacOSの最新バージョンにも迅速に対応します。そのため、macOSのアップデート後にNTFS for Macが動作しないといった問題も発生しません。
さらに、iBoysoft NTFS for Macは信頼性も高く、個人情報を不正に取得・漏洩することなく安心して利用できます。NTFSハードドライブへの書き込みも安全に行えます。

ご注意: NTFS for Mac のクラック版や Leyden、トレント配布、シリアルライセンスキーなどを探すことはお控えください。これらは個人情報を不正に取得し、販売されるリスクが非常に高いためです。
方法2:MacにWindowsをインストールする
MacにWindowsをインストールする方法もありますが、この手順は非常に複雑で手間がかかります。オペレーティングシステムに関する基本的な知識が必要なうえ、数多くのステップを踏まなければなりません。また、NTFSハードドライブに書き込みを行いたい場合、その都度macOSからWindowsへ切り替える必要があり、時間も多く消費します。
そのため、MacでNTFSハードドライブに書き込みを行う場合は、iBoysoft NTFS for Macのご利用をおすすめします。
NTFSファイルシステムのメリット・デメリットまとめ
どんなものにも長所と短所があるように、WindowsのNTFSにも優れた点と課題があります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
NTFSファイルシステムの主な特徴
高いセキュリティ
MicrosoftのNTFSは、ファイルやフォルダごとにアクセス許可(権限)を設定することができ、これは一般にファイルシステムの暗号化とも呼ばれます。指定したユーザーやグループのみがドライブにアクセス可能となり、アクセス権(例:読み取り専用・読み書き可)も個別に選択できます。
容量の柔軟な管理
管理者がディスクスペースの利用状況を把握・制御できるよう、NTFSではディスククォータ機能で使用可能な容量を管理します。どのユーザーがどれくらい(主に共有領域)使えるかを管理者が設定できます。
ファイル圧縮に対応
NTFSは未割り当て領域を同一ディスクや他のディスクから追加して、NTFSボリュームの容量を拡張できます。これにより、より多くのデータの保存が可能となります。
ファイルシステムジャーナリングを有効化
ジャーナリングファイルシステムであるNTFSは、システム変更を本実行前にログやジャーナルに記録します。障害発生時でも、データ損失を最小限に抑えることが期待できる仕組みです。
信頼性の向上
システムに障害が発生しても、NTFSはログやチェックポイント情報を使って再起動時にファイルシステムの一貫性を復旧できます。また、作業中でもバックグラウンドで破損エラーを監視・修正できるため、安定して利用可能です。
大容量ボリュームへの対応
Windows Server 2019以降、またはWindows 10 バージョン1709以降では、NTFSは最大8ペタバイトまでのボリュームに対応しています。ボリューム容量はクラスタサイズやクラスタ数によって異なります。下記の表をご覧ください。
たとえば、4KBクラスタの場合、ボリュームおよびファイルの最大サイズは16TBです。

出典:Microsoft.com
最大ファイル名・パス長
NTFSファイルシステムは長いファイル名に対応しており、8.3形式のエイリアスも記録されるため、従来型のファイルシステムとも高い互換性を保っています。
拡張長パスにも対応しており、多くのWindowsアプリケーションではUnicode版APIが有効化されています。これにより、約32,767文字までのパス長が利用可能です。
このほかにもNTFSにはさまざまな機能があります。詳細はMicrosoftの公式情報をご参照ください。
NTFSファイルシステムの注意点
ファイル名形式の制限
NTFSファイルシステムは大文字・小文字を区別しません。たとえば、NTFS.docとntfs.docは同じファイルとして扱われます。また、ファイル名に「?」「<」「>」「*」など一部の文字は使用できません。
OS間の互換性が限定的
NTFSはMicrosoftによって開発され、長年Windows標準のファイルシステムとして使われていますが、Mac OSでは読み取り専用でのマウントに限られます。クロスプラットフォーム環境では使いづらい場合があります。
ディスク容量のオーバーヘッドが大きい
オーバーヘッドとは、ファイルシステム自体によって確保される領域であり、データ保存には利用できません。Microsoftによると、NTFSは100MBのパーティションで4MB以上の領域を占有します。そのため、実際に利用できるストレージ容量が減少します。
この記事が参考になった場合は、ぜひSNS等でシェアしてください。
まとめ
この記事では、WindowsのNTFSファイルシステムについて、特徴や注意点、対応しているOS/対応していないOS、MacでNTFSに書き込む方法などを詳しく解説しました。NTFSを初めて利用する方にも分かりやすい内容となっています。
NTFSファイルシステムをこれから利用する方は、ぜひご参考ください。
- Q1. MacにNTFSは必要ですか?
-
A
NTFSはWindows、Linux、BSDで利用できますが、Mac OSでは読み取り専用です。NTFSドライブを複数のOSで使いたい場合は、MacでNTFSの読み書きを行うための専用ツールが必要です。
- Q2. NTFSからMacへファイルをコピーできますか?
-
A
はい、可能です。MacではNTFSが読み取り専用でサポートされているため、NTFSディスク内のファイルを確認し、Macへコピーすることができます。
- Q3. NTFSを使用すべきですか?
-
A
一般的に、ディスクをWindows専用で使用する場合はNTFSが最適です。複数のOS間でデータをやり取りする場合は、exFATが理想的な選択肢です。
